赤レンガ造りの中庭の掲示板には番号が無かった。茜色の夕焼け空は皇居の石壁を無常に染めていた。捲土重来と胸に刻み込んでいた筈なのに、その意欲も今は挫折感が両膝に鉛の塊を引き摺っている様である。夢は何等の輝きも見せず色彩も変化することも無く微動だにせず不動の儘、空しさより哀れな自分を感じた。過ぎ去りし流した汗が涙にも変わろうとしないで崖から暗黒の谷底に流れ落ちた。